古材の買付
古材が入荷
今日は、古材のコンテナが、我々の古材倉庫に入荷しましたので、荷降ろし作業です。
完売していました古材フローリング・レキシントンパンも再入荷しましたので、ほっと一安心。http://www.oyamalumber.com/antique/sw-fl-lp.html
また、在庫が少なくなってきていた古材フローリング;・チェストナットオークも再入荷しました。
今回も、表情が豊かです。
http://www.oyamalumber.com/antique/sw-fl-co.html
手斧跡のBEAM材も、在庫が少なくなっておりましたが、色々と入ってきました。
解体現場の買い付けから、選別。。。。。。日本への到着、と、気が長い仕事ですが、すべてを管理しているので、愛着もひとしおですね。
買付物件
良質なBEAM材が採れる古い納屋がある。。。ということで、雪の中、やってまいりました。
今回、買い付けるかどうか。。。。。見に来たのは、下記の物件。
ちょっと見ただけの外観では、古く見えませんよね。。。。。私も10年ほど前は、判別ができませんでした。建てられてから100~150年の間に屋根や外壁は、何回も、貼り替えていますので、外観は古く見えませんが、躯体が古い建物は、まず、基礎の部分が、石で組んでいます。
中に入ると、なんと。。。。良質な角材が沢山。。。。
ホワイトパインの手斧跡BEAMです。 このBEAM材は古いですね。。。。これから建物の持ち主とあって、建築物そのものの古さ具合なども確認します。
ここで採れるものは、当社の「針葉樹手斧跡BEAM」として在庫に加わるはずです。
http://www.oyamalumber.com/antique/beam68_910.html
解体される状態は、このようですから、「ほぞ穴」が開いております。
2Fに上がるためにBEAM材に丸穴を開けて、丸棒を差し込んで、このような簡易梯子が付いているBEAM材は、丸い穴がたくさんあいております。
当社にいらしたお客様からよく「BEAMの1面に開いている丸い穴はなんですか?」と聞かれることがありますが、このような梯子の穴なのですね。。。。
今は寒すぎて、手作業での解体は厳しいので、3月頃になったら、少しづつ解体してもらいましょう。。。。。日本の倉庫に入荷するまでには、長い道のりです。
日本への出荷
このカナダの極寒の時期でも休まず日本への古材の出荷を致します。 外部は、雪なので、室内でコンテナへの積み込み作業を行います。
人気の古材で日本では欠品になってしまったものも、良い状態の物が見つかりましたので、コンテナでドンドン日本に出荷されます。
古材のフローリングも、良い状態で本実(T&G)加工ができました。 当社の古材フローリングは、古い建物に床として使われていたものではありません。床になっていたものは、解体現場から取り剥がす際に、ボロボロになってしまい、とても再利用できる状態ではありません。 解体現場から取れた板や、角材の古い表面が古材フローリングの表面になるように製材し、本実をつけなおしたものですから、施工も普通の無垢フローリングのように施工が可能です。
大型の解体現場
良質な古材が採れる物件にも、大きな物件、小さな物件、色々です。
今回は、元々は100年ほど前に建てられた倉庫ですが、増築を繰り返し、大きな倉庫でした。
古いレンガ以外は、きれいに解体されました。
これだけの倉庫を解体しても、今回は、画像に写っている程度しか、まずまずのものはありません。
この中から更に検品をしてセレクトしていきます。
この古材の原料を、色々加工して(どのように加工するかは、内緒です)、数か月後には、日本に入荷してきます。
出荷前の検品
北米の提携製材工場の1社にて、当社オリジナルの古材の出荷準備が整った、という知らせを受けてやってきました。
詳しくは明かせませんが、古材を持ち込んで、当社の希望のスペックにて、製材が完了した古材です。
出来栄えもまずまず、他の古材と一緒にコンテナに積み込んで日本への出荷となります。
工業製品や一般建材と違って、手間がかかります。
古材BEAM材
ちょっと前に解体した現場からのBEAM材を仮置きしておいて貰ったので、やっと時間を作って見に来ました。
こんな具合。
これらが日本の倉庫について、針葉樹 手斧跡BEAM BM-68 ( http://www.oyamalumber.com/antique/beam68_910.html ) となって販売されますが、ご覧になってわかるように、1つの解体物件から採れても、これだけ、断面サイズは、ばらばらです。
よって、150mm角で長さ○○○mを20本、30本というご依頼が非常に増えておりますが、そろえるのは大変。
今年も、頑張って、状態がよいもの、断面もある程度揃うもの、尚且つ、”本物”であること。。。。をモットーに頑張っていきます。
このBEAM材の表面をブラッシングし、表面にウレタンを塗ると、針葉樹独特の飴色の仕上がり。
この状態であれば、触ってもきれい、刺も刺さりません。
ほれぼれしますね!
雪の中の検品
古材の買い付けに北米に来ておりますが、寒いです。あたりは、雪で。。。。
解体現場から採り出された良木のみを一時保管している場所へやってきましたが、ここでの選別作業は、寒さとの戦いです。
寒い場所で採れた古材の質はいつもながら最高です。
これから頑張って、日本の倉庫に遅れるものをより分けますよ。。。。
アーミッシュの解体現場
今回の解体現場です。 アーミッシュの人たちが手作業で古材を採り出しているタイミングで画像撮影ができました。
アーミッシュの人たちは、写真を取られることを嫌いますので、なかなか画像は採れませんので、貴重ですね。
画面の左下に馬車があるの、わかりますか?
そうなんです、アーミッシュの人たちは、自動車を使いませんから、今も、馬車で解体現場までやってきます。
服装と言い、すべてが、移民当時のままの生活スタイルを維持している人たちですから、そこにいる自分は、何か、タイムスリップしてしまったような錯覚に陥ります。
解体された手斧跡のBEAMは、そのままトラックに積み込まれ、当社が提携している倉庫に運ばれ、その後、日本に送るものを選別します。
しかし、この古材の仕事は、本当に不思議な仕事です。 遥々日本からやってきまして、北米の田舎の古い物件を買い取って、そこに使われている150年程度前の木材を、移民当時の生活を維持しているアーミッシュの人たちに頼んで手作業で解体し、日本に運んで、それが、青山、渋谷、代官山。。。といった場所の店舗の内装材として使用され、そこに買い物にいらっしゃったお客様の目に触れる。。。。フー。。。。
以前は、私もアメリカやカナダ、ヨーロッパのドア、サッシ、フローリングメーカーを回って、大量生産されている建材を日本に出荷し、それが、日本の住宅メーカーさんの大量生産住宅の一部になる。。。。。似ているようで180度違う仕事なのです。
アジアの古材
私どものホームページをみて、最近は、見知らぬアジアのブローカー(?)から、突然、アジアの古材の売り込みを受けることがございます。
勿論、我々は、北米に特化しているので、”興味なし”と、お断りしますが、それでも、イロイロな情報を送ってきます。
画像は見てみますが。。。。。ピンときませんよね。
味わいが無いですし、状態も悪い(ずいぶん、野ざらしのようで、腐っていそうです)、角がきちんとしていない、手斧跡が無い。。。。。。”見に行ってみよう”という気になりませんね。
価格はべらぼうに安いようですが、私たちは安い古材を探しているのではなく、良い古材(質、雰囲気も含めて)を探しているので、なかなかアジアは難しいですね。
私共にとって、木材や、その木材を使った文化や建築に対する””憧れ””が感じられないことが、最大のネックですね。安い高いではない分野なので、残念!