古材の買付
古材フローリングの加工が完了
解体現場から取り出された古材を、提携している北米の製材工場に持ち込んで、当社のオリジナルの仕様にて釘ごと製材し、T&G加工を依頼しておりましたが、加工が完了したよ!という連絡が入ったため、倉庫に来てみました。
乾燥もバッチリ、厚みや幅も当社のオリジナル仕様で、T&G加工もよし、ホッと一安心。樹種は、ホワイトパイン、メープル、ニレ、ビーチ、チェストナット、オークなど。。。。。世界に我々だけのオリジナル・フローリングが、今回も完成しました。 古材の原料に刺さった釘は、簡単には取り除けませんし、無理をすれば古材自体が傷んでしまいます。よって、釘ごと製材してしまいます。
古材の仕分け
数ヶ月前に、買い付けた古い建築物の手作業での解体も無事終了し、それらが整理されたタイミングで、またまた北米の片田舎まで足を運ぶ。
工業製品である建材の取引とは、違って、本当に手間がかかる仕事ですが、これが楽しい。
思いもかけない良質な古材とも出会える瞬間。1棟丸ごと買いつければ、その中には、程度の良いもの悪いものが混在する。悪いものはできる限り早い段階で仕訳をして、良いものだけを乾燥させたり、製材する工程に移行させねばならない。
日本のお客様、頑張ってますが、何せ、人力なので気長に待ってください。
解体
数ヶ月前に解体を決定した物件の解体が進んでいるということで、車でひとっ走り(といっても、500kmは移動)、やってきました片田舎。
板材は、ほぼ取り外し完了、骨組みだけになっていたので、beam材の選別を行う。良いものには印をつけて丁寧に取り外し、その後、水洗いをして汚れを落として→じんわりと乾燥させ、日本向けのコンテナに積み込む。
下記が、解体前にチェックした様子。
日本とは180度異なる北米大陸の片田舎で、見渡す限る平原。空が青い。平原で1日中、解体された古材の検品、何か、時がゆっくりと流れます。我々日本人も、もっとゆっくりペースで仕事をしながら生きていけないものか?と考えてしまいます。ゆったり生活していけるレベルまでは、もっと時が必要なのでしょうね。
雪の中での検品
数ヶ月前に買い付けた解体物件の手作業での解体も無事終了し、一時保管されている場所にて検品作業。
しかし、寒い。
ここの段階で、日本に送って良いグレードか、どうかの検品を行うので、非常に重要。
良いものだけを、水洗いをして、乾燥施設で約1カ月、じんわりと乾燥させてから日本への出荷です。
凍った湖
真冬のカナダ、古材の買い付けです。マイナス25度前後になり、湖は凍ってしまうので、その凍った湖の上を車で移動。直線距離で目的地に向かえるので迂回する必要はないが、氷が薄い場所もあるようなので、ひやひやです。日本では、なかなか経験できません。
古い納屋
北米で出物の古い納屋がある、という情報が入り、早速、物件を見に来ました。
外装はパインのバーンボード、ところどころにホワイトペイントが施されているが、ペイントの状態が悪い。
中に入ってみると、長いスパンにかかっている手斧跡BEAM材は、すべてオーク、状態も良好、一部パイン。 オークBEAMは、年輪も詰まっており、半端じゃない重量のため、日本で販売するに当たっては、配送がネックになる。しかし、オークの古材手斧跡BEAMは、超がつく貴重品。 当社のお客様にも根強いファンがいますから、価格折り合えば、仕入れたい材料。
納屋の基礎部分の石には、MD1846 という文字が。。。。。1846年に建てられたものでしょうか。。。。納屋のオーナーさんに聞いてみたいです。
解体された手斧跡BEAM
数ヶ月前に買い付けた解体物件から取り出された「手斧跡 針葉樹BEAM」の再検品を行う。
状態も色々なので、これらを1本1本検品する。針葉樹でも1本で30kg以上になるので、格好大変な作業です。。。。
セレクトされた手斧跡BEAMです。断面は、150~180mm前後とまずまず。
これから洗浄し、乾燥機に入れてから、日本へ出荷されます。
移民当時の建物
我々が買いつけて解体する建物は、今から100~150年前に建築されたものが殆どですが、さらに古い建物を見ることもできます、ごく稀に。
上記は、非常に古い当時の建物です。よくこの状態で残っているものです。
上記は古い水車小屋内部です。250mm角前後のBEAMが、ふんだんに使われています。
上記は、今もきれいに保存されている当時のゲストハウスの内部。床は、ホワイトパイン、家具もまさにアンティークですね。 何とか買い付けたいものです。
上記は、馬車で引っ張った荷車。歴史を感じさせられますね。
広葉樹の丸太
古材買付のついでに、アパラチア山脈に点在している知り合いの製材工場にも立ち寄りました。アメリカの木材業界も悪いのですが、皆、老舗が多いので頑張ってます。